【協力隊ブログ】『鼻くくり』を作ってみました

<青木 隊員>

こんにちは、地域おこし協力隊の青木藍です。
鳥獣捕獲業務として、何度もイノシシの捕獲現場に立ち合い、くくり罠にかかったイノシシの捕殺を行いましたが、その素早い動きや力にいつも大変な思いをしています。罠にかかったイノシシは、とても興奮しており、人間を見ると頭から突撃して噛みつき、頭を振り回して牙で攻撃してきます。ネットをかけて動きを封じてみたり、こん棒で気絶させたりしてみましたが、噛んで破られたり、折られてしまいました。また、罠にかかっているとはいえイノシシが動ける状態で作業をすると、急所をはずして死なず、突然暴れ出したりしてとても危険でした。

そのため、止めを刺す際にしっかりとイノシシを保定し、噛みついてくるイノシシの口を封じることが出来る道具が欲しいなと思っていました。インターネットでいい商品がないか探したものの、素材が脆かったり、現場で使うには長すぎたりとしっくりくる物がありませんでした。自作してみようと素材を探したり、似た商品を参考にしたりと試行錯誤をしていたところ、地域の方がとても使い勝手が良いものを自作していたので、作り方や道具などを教えて頂き、自分で作ってみました。

この道具は通称『鼻くくり』といいまして、イノシシが鼻で先端を押すと作動する仕組みになっています。危険な口から鼻先を縛って固定できるので、安全に作業を行うことが出来ます。塗装の際に使う伸縮する棒にくくり罠を取りつけ、金具で何重にも固定しています。

材料はたくさんあるので、これから何個か作成し、より使いやすく改良したいと思っています。現場で通用するようなら、作り方講座を開くのもいいかも思っています。
まずは自分で作ったこの鼻くくりを使うのが楽しみです