こんにちは!
協力隊の大廣です。
今月は伊予手漉和紙振興会さん主催のイベント
『手漉き和紙製造の裏側を見てみよう!』が開催されました。
イベントと新宮、手漉き和紙について今回はご紹介していきたいと思います。
〇伊予手漉和紙振興会とは
今回のイベントは伊予手漉和紙振興会に今年からメンバーに加わった
大西満王さんによる手漉き和紙に触れる企画です。
手漉き和紙振興会は、かつて市内に700戸あった手漉き和紙職人が、
手漉き和紙の普及に努めてきましたが、現在は職人の減少と高齢化、
コロナ禍が相まって活動が縮小していました。
そんな中、今年4月から新宮の手漉き和紙工房で
手漉き和紙の製造をはじめた大西さんが、市内の方にもっと
手漉き和紙を身近に感じて欲しい!
という想いでイベントが企画されました。
〇イベントの詳細
【前編】三椏の皮剥ぎ体験
【後編】蒸解の様子を自由見学
【特別編】新宮小中学校で手漉き和紙体験
市内の方だと、手漉き和紙体験は経験があっても、
和紙の原料がどのような工程で作られているのかは
見る機会が少ないはず。
地域の産業に触れる機会を増やそうと、
前編、後編、特別編という企画の流れができあがりました。
〇イベント準備
原料(三椏)の調達、加工、生産までを新宮内で完結することを目指し、
原料の調達先の確保から動き出しました。
地域の生産者の方のご協力があり、無事に新宮産の三椏を
入手することができました。
▲新宮産の三椏100kg以上、手前の大きな木は6~7年物
そして、新宮で盛んに三椏が蒸されていた当時の様子を
写真とともにご紹介いただきました。
写真から、蒸す工程で甑が使用されていたのを知る。
新宮内で甑を保存している家庭が3つあり、
そのうちの1つをお借りすることになりました。
▲甑の運搬
▲甑の設置
〇【前編】三椏の皮剥ぎ体験(12/10)
会場の多羅富來和紙工房の見学を終え、
甑で蒸した三椏約100kgを、参加者10名で協力して
約1時間かけて三椏の皮を剥ぎました。
三椏の皮が和紙の原料となり、剥いだ後の三椏は表面がツルツルとし、
綺麗な白い気に姿を変えます。
体験の後は手漉き和紙のプチ体験会が開催されました。
▲甑のオープン
▲皮剥ぎの体験
▲剥いだ三椏の乾燥
▲工房見学の様子
〇【後編】蒸解の様子を自由見学(12/18)
雪の降る日曜日の朝、工房では剥いだ三椏の皮の蒸解作業が行われました。
皮の繊維が柔らかくなるまで釜で煮詰め、その後はビーターと呼ばれる
機械で繊維が撹拌される。
通常は脱色して白い和紙が作られますが、
今回は薬品を使用せず、天然の素材で手漉き和紙を楽しんでいただきます。
▲蒸解する場所の様子
▲軒下に三椏の皮が干されている
▲ビーターから原料を取り出す様子
▲原料の完成
〇【特別編】新宮小学校5・6年生の手漉き和紙体験
前編、後編で加工した原料を使って、地元の小学生に手漉き和紙の
体験をしてもらいました。
三椏の原木、原料となる三椏の皮、剥いだ後の三椏の木を
小学生にご紹介し、原料加工の工程を知っていただきました。
小学生はハガキサイズの和紙を漉き、思い思いに飾り付けを行いました。
当日お休みのクラスの仲間の分までみんなで協力しながら、
楽しみながら手漉き和紙を体験していただけました。
今回漉いたハガキは、年賀状として使用していただけることを期待しています。
▲手漉き和紙の説明を受ける5年生
▲トロロアオイを入れて原料を準備する
▲乾燥の方法を確認する6年生
▲出来上がった和紙を確認する5年生
今回の企画の様子は、NHK松山のニュースの中でご紹介いただく予定です。
12/28(水)18:10~ 日程が変更になりました ⇒ 12/27(火)18:10~「ひめポン!」
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2022年は大変お世話になりました。
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~1月の予定~
ホッとヨガ教室 @新宮公民館(1/11、25 9:30~10:30)
ナイトヨガ教室 @新宮公民館(1/11、25 19:00~20:00)
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