【協力隊ブログ】鳥獣害対策研修会での講演

<青木 隊員>

こんにちは、地域のおこし協力隊の青木藍です。910日にJAうま総合経済センター2階にて、鳥獣害対策セミナーが開催されました。

 

講師は日本各地で開催されている鳥獣害対策講習会等で、活躍している農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーの阿部豪先生で、四国中央市で被害が増加しているサルを中心に効果的な対策についての講演が行われました。

阿部先生は、北海道大学大学院を経て、兵庫県立大学/兵庫県森林動物研究センターに勤務し、野生鳥獣の生態研究や効率的な捕獲手法の開発に従事されてきました。様々な捕獲方法や防除対策を実践してきた経験があり、現場での実体験をもとにしたお話がとても面白く、役に立つので、今回の研修を楽しみにしていました。

講演の中で、サルについては
・学習能力があり用心深い
・餌に執着する
・母系集団で行動している
という特徴があることから、
・電気柵が有効(イやな目に合うと来なくなる)
・行動パターンを逆手に取った捕獲が出来る(おいしい餌があれば何度でも来る)
・餌付けによって群れごと一網打尽に出来る
というお話がありました。
また、サル被害の減少に成功している地域は地元の住民が共通認識を持ち、一致団結して対策活動を協力して行っているとのお話でした。さらに野生動物はどんどん増え、人慣れし、人間に対する行動がエスカレートしていきます。追い払いや防除だけでなく、数を減らすための捕獲活動が重要とのお話が印象的でした。

さらに阿部先生の講演が終わった後、新宮で地域の人と一緒に取り組んでいる対策や活動について、協力隊の活動を紹介する発表をしました。

 

参加者が60名以上おられ、あいテレビさんの取材も行われていたので、少し緊張しましたが協力隊の活動を皆さんにお話しすることが出来たので、良かったです。