<青木 隊員>
こんにちは、地域おこし協力隊の青木藍です。
愛媛県における鳥獣被害は深刻な問題になっており、専門的な知識を持ち、対策を先導する人材の育成が目指されています。平成30年度より愛媛県農林水産部農業振興局主催で『えひめ地域鳥獣害管理専門員(以下「鳥獣管理専門員」)』の育成事業が開始され、月に1回ほど研修講座が行われています。鳥獣害対策や捕獲技術を学び、協力隊の活動に活かす為、参加しています。
講師の阿部豪先生は、農作物野生鳥獣被害対策アドバイザーをされており、日本各地で開催されている講習会等で活躍しています。鳥獣の生態を把握し、様々な対策術や捕獲技術を行っており、実体験をもとにしたお話がいつもおもしろい先生です。
講座は松山市にある愛媛県農林水産研究所で開催され、午前中は受講者の活動報告と質問、それに対する阿部先生の質疑応答が行われます。午後からは研究所の広い圃場を使い、電気柵や罠の設置などの実習があります。
10月7日に開かれた第3回目の実践講座では、活動発表後の実習は、くくり罠の設置でした。小さな林が点在する広い研究所内にはイノシシが生息しており、通り道や栗の食べかすなどが散らばっていました。新しい足跡と道があったので、つい罠の設置に夢中になり、皆さんと集合する地点からだいぶん離れたところに罠を設置してしまいました。
くくり罠の設置は最近慣れてきたと思っていたのですが、ワイヤーのほどけない結び方や設置場所の選定、罠の素材のお話など、くくり罠の使用について改めて見直すことが多く、参加した甲斐がありました。
秋も深まり、イノシシによる旬を迎えた栗や稲の食害被害が多く発生しています。罠を使った捕獲技術を高めて、確実に捕獲し、少しでも被害を減少させていきたいと思います。