<青木 隊員>
こんにちは、新宮地域の青木藍です。
今年の7月から、愛媛県主催で開催されている『えひめ地域鳥獣管理専門員』を育成する連続講座に参加しています。去年から始まった制度で、鳥獣害に関する地域課題を解決する人材の養成を目的としており、1年間の講習と現地での活動、筆記試験により、専門員の認定が県によって行われます。毎月1回、松山市の農林水産研究所でパワーポイント資料を使って活動発表をし、くくり罠の設置や電気柵の設置など、鳥獣害に関することについて学び、疑問や質問を相談しながら現地での活動に活かしています。
この間の講座では、サル対策用の電柵の設備や効果的な設置方法を学びました。ちょうど電柵の購入と設置を予定している地域の方がいたので、機材や畑を貸して頂き、サル対策用の電柵設置講習会を行うことになりました。地域でサル害に困っている方を集め、効果的にサルの侵入を防ぐ電柵の設置を学ぶ講習会を12月12日に行う予定です。そこで、講習会当日にスムーズに電柵を張ることが出来るように、11月29日に畑の持ち主の方と畑の整備を行いました。
支柱になる鉄筋を切ったり、ワイヤーメッシュを購入したりとはじめての作業が多くて大変でした。
余分なネットやワイヤーメッシュをのけて、新しいものを張り、イノシシが体当たりしても動かないように2mほどの鉄筋支柱を地面に打ち込みました。慣れない作業が多く、最初は上手く出来ませんでしたが、何とか畑をきれいに整備することが出来ました。いつも皆さんにはご協力いただいてありがとうございます。
12日の講習で使うタイプの電柵は、サルが手で物を握る性質を利用し、スプリングを巻き付けたポールをワイーヤーメッシュに取り付け、感電させるものです。
サルが畑に入ろうとしてポールを握ると感電するので、防除効果が高いといわれています。
最近ではこうしたサル対策用の電柵商品も出てくるようになりましたが、はじめて設置する場合はなかなか勝手がわからず、大変です。みんなで集まって効果的な防除方法を学び、被害が少しでも減るといいなと思います。