【協力隊ブログ】菊芋

<古沖 隊員>

朝起きると、霜が降り辺り一面真っ白という光景をよく見るようになった金砂・富郷地区です。
そんな寒い朝には金砂湖や銅山川からまるで湯気のように、水蒸気が立ち上がっていたりします。調べると蒸気霧、川霧というそうですが、とても幻想的な雰囲気で美しいです。いつでも見られる光景ではないですが、今季はすでに何度も発生していますので、気になる方は防寒対策をしっかりして早朝の金砂湖へ足を運んでみてください。

冬に入り、ほとんどの野菜の収穫を終えた私の畑も閑散としてきました。今年は10、11月に色々なイベントに四国中央市地域おこし協力隊として出店させていただき、育てた野菜の販売も行うことができました。

▲産業祭の販売の様子です。

今回の販売では、意外にも「菊芋」がよく売れました。菊芋に含まれるイヌリンという成分が食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれるといわれており、健康食の1つとして認知されてきているせいかもしれません。
菊芋を栽培した目的は、近年増えている耕作放棄地を有効活用できるのではないかと考えたからでしたが、実際に栽培してみると、菊芋は生命力が大変強く、痩せ地でも栽培が可能であるうえ、背が高くなり菊芋のまわりが影になることで、雑草があまり生えなくなり、栽培の手間もあまりかからないことが分かりました。また、料理をするときも、生でも焼いても茹でても揚げても、どのような調理方法でもおいしく食べることができ、調理法により食感や味も変化し楽しめます。
せっかく育てても売れなければあまり意味がないとも言えますが、今回のことで買っていただけることも分かり、菊芋は今後の耕作放棄地対策に有効な栽培品目だと実感しています。

このように、協力隊の活動を通して新たな発見や気付きを得られるのは大変ありがたいことです。今後も耕作放棄地の減少につながるよう、色々と挑戦していきたいと思います。