【協力隊ブログ】イノシシ脂のPR ~新しい活用を考える~

<青木 隊員>

皆さん、こんにちは。新宮地域担当の青木藍です。
春らしく暖かい気候になりましたが、コロナウイルスの影響で、お出かけを楽しむという雰囲気では無い日々が続いていますね。早く収束することを願うばかりです。

私は今、石けんや化粧品の原料としてイノシシの脂を活用できないかを模索しており、石けん作り教室やセミナーなどに通いながら試作や販路について試行錯誤しています。そこで、新たな活用や販路拡大のアイデアなどを得るため、2月15日と16日に東京品川で開催された一般社団法人ハンドメイド石けん協会が開催するシンポジウムに参加してきました。

1年に1度開催されるこのシンポジウムでは、石けんに関する専門家による講演や、展示、販売などが行われ、毎年、全国から協会の会員だけでなく、一般の参加者も集まり、多くの人で賑わいます。

また、今回私は講演会の担当講師としてお話しする機会を頂き、石けん作りを習っている先生と協力して地域おこし協力隊の活動やイノシシ脂の精製方法について講演を行いました。

 

16日に担当した講演会は、14:45から開始し、有害鳥獣として駆除されたイノシシをどのように活用するのかを考えるとして、前半は私が担当し、地域おこし協力隊の活動と鳥獣被害の現状、イノシシの脂身から脂を精製する方法などを実際に鍋や脂身を使いながら説明しました。またどうしたら鳥獣害を防げるのか、イノシシ脂を使った石けんの販売や今後についての抱負をお伝えしました。
後半は一般社団法人ハンドメイド石けん協会四国支部長の大塚陽子氏に講演していただき、イノシシ脂の特徴や石けんのレシピの組み立て方や、環境問題や地域の課題解決に向けて、石けん作りを通じてできることなどをお話しいただきました。

受講生の皆さんは石けん作りの大ベテランばかりで、他の講師の方も油脂の専門家や、販売元など専門家が集まっており、かなり緊張しました。
私のブースに来ていただいた参加者の6名は全員女性で、わきあいあいと講演を行うことができ、質疑応答コーナーでは脂を活用したクリームや犬用の石けん開発などアイデアや、新しい販路の展望など、参加者の皆様から様々な意見を聞かせていただくことが出来ました。今後の展望へのきっかけを掴むことができ、参加した甲斐があったと感じています。