協力隊ブログ『サルの捕獲と対策と』

こんにちは、新宮地域の青木です。

昨日約半年ぶりに、大型囲い罠に2匹、サルが入りましたー!!!

しかも1匹は体長60センチ以上はある、かなり大きなメス個体(普通のメスは50㎝ぐらい)です。

 

 

この大型囲い罠は、サル捕獲専用で高さ3メートル、奥行き7メートル×幅4メートルほどもある大きなもので、トタンが出入口に貼ってあり、上から入ると滑って出られない仕組みになっています。

運が良ければ群れごと、何匹も捕獲できることが大きなメリットですが、

ほとんど毎日、餌を撒き、根気よく餌付け(最低でも3か月以上・・・)しないといけないので、かなり管理が大変です。

また、サルが罠に慣れるまで、罠の中に餌を置きつづけるのですが、その間サルの群れが山から下りて集落に近づくので、結果的に畑の野菜を荒らされるリスクが高まります(+o+)

集落ぐるみで餌やり、見回り、捕獲への意思の統一など、住民の皆さんが一丸となっての取り組みが欠かせません。

 

今回はちょうど罠の横にヤマナシ(イシナシ)の大きな木があって、実を食べに来た時に入ったようです。

木の葉や栗の実など山に食べるものがたくさんある今の時期に捕獲できたのは、本当に珍しいと思います。

根気よく、住民の方が餌やりを続けたおかげですね。

ありがとうございました。

 

群れで行動するサルは、その中の1頭を捕獲しても、群れが残っているかぎり被害の発生が続き、捕獲が被害の減少につながりにくいのが大きな課題です。

また、くくり罠で、捕獲を試みてもシカや猪などの動物と歩き方が異なり、あちこち、木をつかんで移動するので、なかなかくくり罠を踏まない・・・

今年の夏、畑の夏野菜をほとんど食べられてしまった猟師さんが、腹に据えかね、

畑の周りに10個!!!もくくり罠を仕掛けてもかからないほどです笑

 

また、サルは物覚えが良く、一度、怖い思い、痛い思いをしたことは忘れません。

今まで4名の方の電気柵の導入支援を行って、サル対策専門の電気柵の設置をしてきましたが、設置したところは一度も侵入がありません。

しかも1匹が電気柵に引っ掛かって痛い思いをすると、それを見ている同じ群れのメンバーも同じように嫌がり、群れが2度とその畑に近付きません。

今のところ、サルの対策として一番効果的なのはサル対策専用の電気柵の導入だと感じています。

今日は、2名の方からサルが畑に侵入し困っているとの相談を受け、現地の被害確認を行ないながら、サル対策用の電気柵の設置方法や事務手続きの説明を行いました。

かなりしっかり防獣ネットや電気柵をしていますが、ネットを噛み破られたり、電気柵を飛び越えて畑に侵入しています。

これから、サル用の電気柵の導入をしたいとのことでしたので、支援を行いたいと思います。

9月から来年度の四国中央市の鳥獣被害防止対策事業の実施要望調査が始まりました(^^)/

要望書を提出しておくと、市役所の審査の上で、来年度上限5万円まで補助金があります。(※10万円分購入すると上限5万円まで。5万円分購入だと、25千円の補助。) 補助対象は電気柵やワイヤーメッシュ柵などの鳥獣の侵入対策や箱罠、囲い罠などの資材購入にかかる費用となります。

来年度、鳥獣対策を行いたい人(電柵、トタン、柵、箱罠の購入など)は、畑の大きさや購入したい資材などを記入し、市役所農業振興課へ提出してください。

書類はJAうま各経済センター(川之江中央・三島中央・豊岡・土居中央・川下)、川滝支店、新宮支店、富郷出張所または市役所市民窓口センター及び各窓口センターにあります。

補助金の交付は要望調査の受け付け順になりますので、みなさまぜひご検討くださいね。

※受け付けは915日から1030日までです(/・ω・)/