協力隊ブログ『鹿の角で犬用おもちゃ作り』

こんにちは、新宮地域の青木です。

新宮では鹿が繁殖期を迎え、オスがメスを呼ぶ声が響きはじめており、本格的な秋の訪れを感じます。

最近、知り合いの猟師さんから立派な鹿の角を頂きました(^^)/

推定4歳以上の、立派な雄鹿の角です。

最初生えるのはヤギのような細い角ですが、毎年枝数を1本ずつ増やし、大きく太くなっていきます。(日本の鹿の場合、枝角の数は最大4本程度)

鹿の角は毎年抜け落ち、新しいものが生えてきます。

春、3月~5月にかけて古い角が落ち、頭蓋骨の前頭骨角突起とよばれる角が生える台座に角の芽(袋角)が生えてきます。

初夏から夏にかけて草や葉っぱをたくさん食べて栄養を蓄え、柔らかい袋角はぐんぐん成長し、固くなっていきます。

この時期の角の中には血管がはしり、たんぱく質やカルシムなどの栄養を運んでいます。

こうして半分に割ってみると血管の痕跡がみえますね。

秋の繁殖期には角を包んでいた皮膚が薄くなって剝がれ、見慣れた固い角が完成します。

飾っておくのもかっこいいですが、なにか活用方法がないかと犬用のおもちゃの試作品を作ってみました。

電動丸ノコで尖った部分を切り落とし、角を半分に割りました。

なかなかキレイに段差がないようにカットするのは難しかったです((+_+))

鹿の角は普通の骨と同じようにカルシウムが主な成分ですが、その他コラーゲンなども含まれています。

切断したり、削ると特有の臭いが発生するので、マスクは必須です(-_-;)

カットした角は新宮の地域活動支援センターである茶れんじの皆さんに協力していただき、鋭い部分や凸凹をきれいにヤスリがけしてもらいました。

これならワンちゃんが口に入れても安心です。

鹿の角はワンちゃんがかじることで、適度な刺激が歯や顎を丈夫にし、歯垢の付着を防ぎながらカルシムの補給もできるということで、

犬用のおもちゃとして注目されています。

今後の販売を目指していきたいと考えていますので、皆さんよろしくお願いします。